世の中がシステム社会になりつつある今、人間としての根源を忘れてきてはいないだろうかーー。
今作はこの現代社会に求められる本当の愛の形を、各アーティストがレゲエ・ミュージックにのせて贈るラヴァーズ・コンピレーションアルバム。
恋人、仲間、家族、自然、そして自分自身への愛を持って生きることの大切さを、レゲエを聴き馴れない人にも届くサウンド・アプローチでメッセージした作品だ。
参加アーティストはヴェテランのPETERMAN、SING J ROY、C.J.らをはじめ、いまシーンから注目を集めているG2、TAK-Z、MOEASTら全11組。レゲエの現場で評価されてきたビッグ・チューンを含め、既存曲4曲と新曲11曲が収録されている。
さらに今回フックアップしたアーティストたちの楽曲が、驚くほど高いレヴェルに仕上がっている点も今作の聴きどころ。さまざまなアーティストが参加するコンピ盤で、知名度ではなく実力でアーティストを見定め、それをクオリティ・ミュージックとしてパッケージした点はシーンにとっても大きな意味を持つ。また、オープニングの「over
the sky」やレゲエバンド・THE CARIB ROCKSが奏でる「TEARS OF SPARROWS」といったインスト曲を差し込み、作品全体をひとつのストーリーに仕上げた構成もポイント。繰り返し聴くことで、彼らが伝えたかったメッセージが自然と頭の中に入ってくるはずだ。
最後にトピックをひとつ。音楽をライフスタイルの中心に置く女のコたちのファッションをサポートしてきたブランド、「CHEER」とのコラボーレートが実現した。本当の愛の形をメッセージする作品の世界観に共感し、タイトル『TRUE
LOVE』の文字を大胆にグラフィックしたTシャツをリリース。
詳細は【http://www.cc-cheer.jp】でアップされている。
ネガティブなニュースが垂れ流しで報じられる今だからこそ、受け取って欲しいのはしっかり温度感が伝わってくるリアルなメッセージ。レベル・ミュージックであるレゲエのリズムにのせて、人間として大切な生き方とは何かを綴ったリリックスにぜひ耳を傾けて欲しい。
※「CHEER」とは…クラブシーンをはじめ、ストリートで高い人気を誇るレディースブランド。国内アーティストやダンサーをバックアップするほか、海外のセレブリティも巻き込んで支持を集めている。
2. I &
I / G2
身近なトピックとリアルなリリックス、そして天性のリズム感で現場を沸かしてきた岐阜の異端児ことG2。この曲は旅立ちをテーマに人は突然の別れ経験して成長するとメッセージした曲で、かけがいのない仲間への愛を歌っている。希薄な人間関係が問題視される昨今、こういうリリックスを求めている人は多いはず。卒業シーズンを控えた時期にもグッとくるビッグ・チューンだ。
3. すべて/ C.J.
伝説のクルー、NAKAMA RACING FLEXの一員としても活躍していたヴェテランシンガーのC.J.。豊富なキャリアからくる説得力あるリリックスは、この曲でも健在だ。自分の過ちが原因で訪れた大切な人との別れ、そこから掴み取った本当の愛をしっかり歌い上げている。アコースティックギターとパーカッションで構成する暖かいミディアム・リディムが、楽曲の世界観を見事に演出。
4. EVER /
AMBI
レゲエにとどまらず、HIPHOPやR&Bなどジャンルを越えて華麗な歌声を届けてきたAMBI。SUPER CATの「DON
DADA」やSHAGGYの「BOOMBASTIC」などを手掛けた名プロデューサー・JOHN RAF ALLENに見出され、海外でのレコーディングも積極的に重ねてきた実力派シンガーだ。今作唯一の四つ打ちオケにのせて歌うのは、「もう一度あなたに触れたい」と吐露する甘く切ないラブストーリー。
6. ONE DAY
/ TAK-Z
関西圏の現場で着実にキャリアを積みあげ、その甘いハイトーン・ヴォイスを全国に響かせている期待のシンガーTAK-Z。サウンドマンからのDUB依頼も多い「ONE
DAY」は、毎日をひたむきにがむしゃらに生きていくことによって、道は開かれると歌うポジティヴ・チューン。演奏は大阪裏庭代表、SKY
LINE BAND。TONY the WEEDのハー
プが響くイントロに、一発でもってかれる。
7. CHALLENGER
/ LEF-T
野太くも伸びやかなオリジナル・ヴォイスで魅了する、レペゼン北海道の若手筆頭株・LEF-T。ワンドロップ系のリディムにのせた「CHALLENGER」では、“あきらめるな““それぞれの生き方を貫け“と歌い、人は人生において常にチャレンジャーであるべきと力強くメッセージ。目標に向って突き進む者たちへの応援歌的な部分と、自身の歌い手としてのチャレンジ精神をシンクロさせた1曲。
8. Story Of
Story / MOEAST
大阪から上京後、ラバダブやシステム運びなど積極的に現場で経験を積んできたシンガーMOEAST。そのスウェートな歌声はシーンの中でも貴重な存在といえる。M-7と同じくワンドロップ系のリディムにのせた「STORY
OF STORY」は、大好きなレゲエを彼女に例え、この先もずっと一緒に歩んでいこうという内容。人生のストーリーを共に築いてくれるものへの愛を歌っている。
9. Freedom
/ Rio
横浜を拠点にレゲエ/HIPHOPの現場でマイクを握り、TONTOMAN率いるレーベル「DICEONE」に参加後、数多くのコンピ盤へ楽曲を提供してきたフィメールシンガーRio。叙情的なミディアム・リディムにのせた「FREEDOM」では、何事も最初から出来るものじゃない、だからこそ先を見つめてしっかり歩みを続けることが大切だと歌う。MIXはKON“MPC”KEN(拳POWA
Production)が担当。
10. JAMAICA
ISLAND / SING-J-ROY
北陸の地・福井をリプレゼントしながら、90年代前半から活動を続けてきたラスタシンガーSING J ROY。そのリリシストぶりを発揮した「JAMAICA
ISLAND」では、ジャマイカの日常を経験すれば古き良き日本の記憶を思い出すことができるとメッセージ。 明るいワンドロップ系のリディムにのせたリリックスはスッと耳に入り込み、日本人としての生き方を改めて考えさせられる。
11. LAYLA
/ PETER MAN feat. DAN
1996年にマイクを握ってから、関西はもちろん全国各地でメッセージを届けてきたDeeJay・PETERMAN。今作をプロデュースした「EN-JOINT
INC.」の協力のもと自身のレーベル「BLAPPANESE MUSIC」を立ち上げ、音源制作のほかプロデュース
業にも力を入れている。コンビネイション「LAYLA feat DAN」は、夜も寝れないほど愛おしい相手に向けて歌ったロックステディ調のラブ・チューン。
12. Baby Girl
/ DION
耳馴染みのいい歌声を響かす大阪出身のシンガーで、レゲエバンドのヴォーカルとしても活動するDION。この「BABY GIRL」は、好きな相手に向けてありのままの気持ちをストレートに表現したラブ・チューン。お前がいれば不可能が可能になると、愛する人の存在が生きるエネルギーに変わるとメッセージしている。フォンデーション調のミディアム・リディムが曲のテーマと見事にマッチ。
13. 10年後の君へのLOVE
SONG / JUMBOY
東北は仙台を拠点に活動する、その名の通り巨漢のJUMBOY。見た目とは裏腹に、歌うメッセージは等身大で心優しいリリックスが目立つ。この「10年後の君にLOVESONGを」は、自分の子供に向けて歌った愛の唄。子供にありがとうと言えるこ
との素晴らしさをメッセージする、そのリリックの内容が微笑ましい。子供を持つ親、これから親になる人の共感を誘う色褪せないラブソングだ。
14. Missing
U / C.J.
M-3でも紹介したシンガー、C.J.のラブ・チューン。遠く離れた場所にいる恋人に対して、何も心配するな一生俺が守ってやると熱い想いを歌い上げている。二人の愛を結びつけるのは距離ではなく、お互いを思いやる強い絆だというメッセージを叙情的なリリックスで表現した。
15. Sweet
& Nice(acoustic ver.)/ PETER MAN
M-12でも紹介したDeeJay、PETERMANの代表曲でありビッグ・チューン。収録されているのはアコースティック・ヴァージョンで、ハープとギターが奏でる優しい旋律は歌心ある彼のDeeJayスタイルを堪能するのにぴったり。クラブやライヴの現場をロックする煙チューンとして、さらに結婚式でかけるレゲエ楽曲の上位に選ばれるラヴ・チューンとしても圧倒的な人気を誇る1曲だ。