| Vocal:KUMI
Trumpet:IZUMI
Bass:HIDE
Guiter:RYU
Trombone:AMEAL
Drums:ICHI-LOW
1999年
セイヴ・フェリスのカヴァー・バンドとしてYum!Yum!ORANGEの原型となるバンドが誕生。ただし、まだオリジナルを作る段階ではなく、練習が終わったあとは毎回飲み会をしたりと実にのんびりした活動だった。
「1曲をひたすら練習していた。いまよりスタジオに練習しに行くのが楽しかった(笑)」(RYU)。「練習のあとは鍋やったりビリヤードやったり(笑)」(HIDE)。この時点で翌年以降の快進撃を予想していたメンバーは、誰ひとりとしていなかったという。
2000年
ライヴを行うために、初めてのデモテープを作成する。ところが、そのテープがフランスのスカ・コンピ『Skamikaze』制作者へと渡り、まったく無名の存在であった彼らが同コンピに大抜擢される。そして『Skamikaze』はスカ・パンク・ブームに乗って日本でもヒットを記録、国内ではガールズ・スカがまだ珍しいこともあって一気に注目を浴びることに。メンバー一同「これが最後のレコーディング」だと噛み締める。
「将来子供に自慢できるぞと(笑)」(RYU)。
2001年
『Skamikaze』効果によって地元名古屋はもちろんのこと、東京や大阪からライヴのオファーが相次ぐ。ただ、当時のヴォーカリストだったYUKIが海外留学に行ったりと、周囲の熱狂とは裏腹にバンドはいたってマイペースな活動を継続。「変に欲もなく、純粋に楽しんでいた」(RYU)。そんななかインディー・レーベル、DONA
DONAからリリースされたスプリット・アルバム『SKA@YAZO』に参加することに。また同アルバム参加アーティスト人気投票でも、ダントツの1位を獲得する。
2002年
『SKA@YAZO』の好調なセールスもあり、6月に初のシングル「Letter」をリリース。初の東京でのレコーディングに「こんな経験二度とできないだろう」と考えていたのだが、続く10月にはファースト・アルバム『ORANGE
STREET 33』をリリースすることに。マイペースに活動していたメンバーも「ちょっと気合を入れないといけないぞと(笑)」(RYU)と気持ちを新たにする。周囲の加熱ぶりに緊張感を覚えつつ11月からレコ発ツアーを行う。「ここで環境がガラリと変わったんですね」(HIDE)。
2003年
CDセールスやライヴも好調、メディアでの露出も増えるなか、5月にYUKIが脱退。解散が頭をよぎるが、周囲の熱い説得もあって新ヴォーカリスト・オーディションを行い、KUMIが加入。実際には数多くの希望者が殺到したのだが、当のKUMIは「私が入るって言えば入れるものだと思ってました(笑)」(KUMI)のだそう。その後8月にKUMI参加後初のライヴとなるイヴェントを名古屋ダイアモンドホールで敢行、12月にはシングル「葛飾ラプソディー〜ヤムヤムversion〜」をリリースと、勢いを止めることなくリ・スタートを切ることに。
2004年
「毎年自分たちが思ってもないような仕事があったんですけど、この年はいちばんすごかった」(RYU)と語るように、サックス奏者のFUMIが脱退するなか現在まで続く布陣でセカンド・アルバム『ORANGE
JUICE』を8月にリリース。「ハラハラしながらのレコーディングになりました」(RYU)。そのまま秋には東名阪でのワンマンも成功させ、年末にはドラマ『ラスト・クリスマス』(フジテレビ系全国ネット)に出演するなど、着実に知名度をあげていく。
2005年
前年の成功で自信を深めたバンドは、6月にメジャー・デビュー・シングル「Precious
Days」をリリース。「違った雰囲気で挑戦しようっていうコンセプトだったんだよね。よりメロディアスな曲だったので、ライヴでも代表曲になっていますけど、作った当時は不安だったんですよ」(RYU)。同シングルで自分たちの進む道に確信を得ながら、7月にサード・アルバム『ORANGE
FUNKY RADIO』をリリースする。メンバーそれぞれが自分の音を意識しながら、より能動的な意見交換を経て作り上げられた意欲作となる。
2006年
『ORANGE FUNKY〜』によってさらなる成長を果たしたヤムヤム。
その「こういうのもやっていいんじゃないかなっていう振り幅が広がった」(RYU)という確信がシングル「Clover」(5月)、「Brand
New Day」(6月)、アルバム『Jelly Beans』(10月)へと反映されていく。「これまで現実的にできないっていうことがあったんだけど、ヤムヤムっていう土台が確立されたその上で遊ぶことができるようになったのは『Jelly
Beans』」(KUMI)。ちなみに泥棒やヒッピーなど、この年のジャケット写真はすべIZUMIによるディレクション。
2007年
前年11月から2月まで初となるワンマン・ツアーを行う。その後はバンドとしての活動を一時的に休止、結成以来最大となる長期休暇をとる。KUMI&HIDEは初となるラジオ・パーソナリティーを経験し、IZUMIはタイへ旅行、RYUは次作へ向けて曲を作り溜めるなど、それぞれが翌年の活動再開までのリフレッシュを存分に行う。
2008年
2月にミニ・アルバム『Candy Candy Candy?』、6月には通算5枚目となるアルバム『ORANGE
ROCK FES 33』をそれぞれリリース。ともにサウンド・メイキングに上田ケンジと杉本恭一(LA-PPISCH)を迎え、これまでにない自由な発想でのレコーディングとなる。過去のヤムヤムらしさは堅持しつつも、音の一色一色により気を配り、新たなサウンド・アプローチに挑戦した、ガールズ・スカの枠を飛び越えるポップ・アルバムとなった。
Text by 澄川龍一
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